「漠然としたキャリアへの不安は転職で解決?」

学生時代のアルバイトの延長でアパレル会社へ新卒入社。その後、客室乗務員として働くお客様の話がきっかけとなり、客室乗務員の仕事に憧れを抱き、転職を決意。転職活動が無事に成功し、憧れのキャリアをスタートさせたが、長年勤務していくなかで「このままでいいのか」と漠然とした不安を抱きはじめ、転職を決意。今では4社目の企業に勤務している。

そんなAさんに、客室乗務員からの転職について、
当時の「漠然とした不安の正体」や「転職後の心情の変化」を中心に、インタビューを行いました。

 

PROFILE

≪職歴≫
アパレル ‐販売職(1年)
航空会社 ‐客室乗務員(9年)
スポーツマネジメント企業 ‐総務・経理事務(8年)
★現在 ‐一般事務(1年6か月)

⚫︎憧れの客室乗務員への転職


当時勤務していたお店には、「まさにキャリアウーマン」という感じの、綺麗で自分の芯をしっかりと持っている雰囲気の常連のお客様がいました。

のちに、そのお客様の職業が客室乗務員だと知り、新卒の就職活動時、客室乗務員の仕事に興味があったものの、
途中で断念していた私には、客室乗務員のお客様との出会いは何か運命めいたものを感じました。

そして、客室乗務員の仕事について質問をした際に
「客室乗務員の仕事は、お客様から感謝の言葉をいただきながら人間力を高められる、やりがいに溢れた仕事ですよ」と、優しく教えてくれました。
その言葉は、客室乗務員への憧れがあった私の背中を押す(転職活動をスタートさせる)大きなきっかけとなりました。

その後、転職活動をスタートさせ、無事に客室乗務員の内定を勝ち取ることができました。

⚫︎漠然とした不安の正体


客室乗務員の仕事は、教えていただいた言葉通り、お客様から感謝の言葉をいただきながら、
人間力が高められていく感覚を日々感じることができる仕事でした。

特に身についたスキルとしては、①トラブル発生時に、焦らず臨機応変に対応できる「予定外対応力」と、②お客様が求めていることを常に考え、先回りして行動できる「ホスピタリティ力」です。

他にも、英語や手話の勉強に取り組んだりと、勉強をする習慣が身につきました。
そして、本当にたくさんのことを、客室乗務員の経験を通して身につけることができました。
一方で、漠然としたキャリアへの不安もありました。

将来的に自分の体力が落ちてしまい、客室乗務員として働き続けることが出来なくなった際に、
私の経歴で転職できる会社はあるのかという不安です。

「アパレル」「客室乗務員」と、接客一筋な業務経験のみでしたので、PCスキルには自信がなく、事務職への就職は難しいのではないか、などあれこれと思い悩みました。
 

⚫︎転職で掴んだ今後のキャリアへの自信


思い悩み続けても仕方がないと考え、まずは転職サイトに登録しました。
そして、転職活動を始めてまもないタイミングで、驚くべきことが起きました。

なんと、私が昔からファンであった地元のサッカーチームが、経理事務職の募集をしていたのです。さらに、経理が未経験でも応募可能であり、かつ、学生時代に興味本位で取得していた簿記3級資格が優遇されるという募集条件でした。

またしても運命めいたものを今回も感じ、気づいた時にはエントリーをしておりました。

面接では、人柄と勉強の習慣があることが高く評価され、内定。
憧れの客室乗務員からの転職であるため、名残惜しくはありましたが、そのまま転職。

転職先では8年間勤務し、経理としての専門知識を身につけ、簿記1級も取得しました。

その後は夫の転勤に伴い転職し、一般事務へと転職しましたが、
経理の専門性を身につけたので、将来のキャリアへの不安はもうありません。