コンシェルジュの仕事内容|種類や向いている人の特徴を徹底解説。
2024/08/06
「お客様を最高の笑顔にしたい」「誰かの役に立つ仕事がしたい」そんな思いを抱きつつも、具体的なキャリアパスが見えず悩んでいませんか?
この記事では、そんなあなたのために、「コンシェルジュ」という仕事の具体的な内容、やりがい、必要なスキル、そして未経験からプロになるためのステップまでを徹底的に解説します。
また、結論から申し上げますと、コンシェルジュの仕事内容は主に以下の3つに大別できます。
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お客様の要望に応える
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お客様への情報提供
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緊急時のトラブル対応
これらの業務は、豊富な経験やスキルが求められる傾向にあります。しかしながら、航空業界などでの接客経験を大いに活かせる職種であるため、未経験からでも正社員として転職できる可能性は十分にあります。
この記事を読めば、以下のことがわかります。
- コンシェルジュの種類とそれぞれの仕事内容
- コンシェルジュに向いている人の特徴
- 未経験からコンシェルジュになるためのステップ
- コンシェルジュのやりがいや年収
コンシェルジュの仕事内容
コンシェルジュは、お客様の様々な要望に応え、快適な時間や体験を提供するプロフェッショナルです。
ここからは、コンシェルジュの仕事内容を3つご紹介します。
▼コンシェルジュの仕事内容
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お客様への要望に応える
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お客様への情報提供
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緊急トラブル対応
それでは、それぞれの仕事内容について詳しく見ていきましょう。
お客様への要望に応える
コンシェルジュの仕事は、お客様の要望をヒアリングし、それに応えることから始まります。要望の内容は多岐にわたり、レストランの予約、チケットの手配、交通手段の案内、施設内の案内など、業種によって様々です。時にはお客様の個人的な悩みや相談に乗ることもあります。コンシェルジュはお客様の要望をただ聞くだけでなく、その背景にあるニーズや意図を汲み取り、最適な解決策を提案することが求められます。そのためには、幅広い知識と経験、そしてお客様の立場に立って考える共感力が必要です。
お客様への情報提供
コンシェルジュは、お客様に様々な情報を提供する役割も担っています。そのため、常に最新の情報を収集しお客様に正確かつ有益な情報を提供することが求められます。
情報収集能力や情報分析能力、そして分かりやすく情報を伝えるコミュニケーション能力を発揮しなければならないのです。
緊急トラブル対応
コンシェルジュは、お客様が滞在中や生活中に遭遇する緊急トラブルにも対応します。そのため、緊急トラブル発生時に冷静さを保ち迅速かつ適切な対応をすることが求められます。
トラブル対応のためには、状況判断能力、問題解決能力、そしてお客様や関係者との円滑なコミュニケーション能力が必要です。
コンシェルジュの種類
お客様への要望に応えることやお客様への情報提供、緊急トラブル対応が求められる職種であるコンシェルジュ。
コンシェルジュには、業界によって様々な種類があります。ここからは、コンシェルジュの5つの種類をご紹介します。
▼コンシェルジュの種類
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ホテルコンシェルジュ
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マンションコンシェルジュ
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百貨店コンシェルジュ
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ブライダルコンシェルジュ
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医療コンシェルジュ
それでは、それぞれの職種について見ていきましょう。
ホテルコンシェルジュ
ホテルコンシェルジュは、ホテルに滞在するお客様のあらゆる要望に応える仕事です。
レストランの予約、観光情報の提供、チケットの手配、交通手段の手配など、多岐にわたるサービスを提供します。
ホテルコンシェルジュの仕事内容は、大きく分けて情報提供、予約・手配、トラブル対応の3つがあります。
情報提供では、ホテル周辺の観光情報やレストラン、交通手段などの情報を提供します。お客様の好みに合わせて、最適なプランを提案することもあります。
予約・手配では、レストラン、劇場、コンサートなどの予約や、航空券、列車、レンタカーなどの手配を行います。お客様の要望に応じて、特別なアレンジをすることもあります。
トラブル対応では、お客様が滞在中に困ったことやトラブルが発生した場合、迅速かつ適切に対応します。例えば、紛失物の捜索、病気やケガの手配、言語の問題の解決などがあります。
マンションコンシェルジュ
マンションコンシェルジュは、マンションに住む居住者様の生活をサポートする仕事です。
宅配便の受け取り、クリーニングの取次ぎ、共用施設の予約、各種手続きの代行など、様々なサービスを提供します。
マンションコンシェルジュの仕事内容は多岐にわたります。各種手続きや書類作成を正確に行えること、マンション周辺の情報やサービスを常に把握していること、居住者様からの相談やトラブルに迅速かつ適切に対応できることが求められる職種です。
また、外国籍の入居者様が多いマンションでは、語学力が必要になってくる場合もあります。
百貨店コンシェルジュ
百貨店コンシェルジュは、百貨店を訪れるお客様の買い物やサービス利用をサポートする仕事です。商品の案内、ギフトの相談、レストランの予約、駐車場の手配など、様々なサービスを提供します。百貨店で取り扱っている商品に関する知識を持っていること、お客様に気持ちよく買い物を楽しんでもらえるような接客ができることも重要です。また外国籍のお客様に対応するため、英語をはじめとする語学力も必要になってきます。
ブライダルコンシェルジュ
ブライダルコンシェルジュは、結婚式を挙げるカップルの様々な要望に応え、理想の結婚式をプロデュースする仕事です。式場選び、衣装選び、招待状の作成、引き出物の手配など、結婚式の準備全般をサポートします。結婚式のテーマやコンセプトに合わせて、オリジナリティあふれる提案ができること、様々な関係者との調整を行い、スムーズに結婚式を進めることができることも重要です。結婚式の装飾や演出に関する知識を持っているとさらに活躍できます。
医療コンシェルジュ
医療コンシェルジュは、病院やクリニックを訪れる患者さんの様々な要望に応え、安心して医療サービスを受けられるようにサポートする仕事です。予約の受付、診療科の案内、医療費の支払い、入院手続きなど、多岐にわたるサービスを提供します。
患者さんに寄り添い、安心して医療サービスを受けられるようにサポートしたいという気持ちを持ち、患者さんや医療関係者と円滑にコミュニケーションをとれることが大切です。
また、医療に関する基本的な知識を持っていると有利で、各種手続きや書類作成を正確に行えることも重要です。
コンシェルジュの仕事のやりがい
コンシェルジュの仕事は、お客様の満足度を左右する重要な役割を担っています。そのため、責任は重大ですが、その分やりがいも大きい仕事です。
ここからは、コンシェルジュの仕事のやりがいを4つご紹介します。
▼コンシェルジュの仕事のやりがい
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お客様の笑顔や感謝の言葉が直接聞ける
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自分の知識やスキルを活かして、お客様の課題解決に貢献できる
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様々な人と出会い、交流できる
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専門性を高め、キャリアアップできる
それでは、それぞれのやりがいを詳しく見ていきましょう。
お客様の笑顔や感謝の言葉が直接聞ける
コンシェルジュの仕事の最大のやりがいは、お客様の笑顔や感謝の言葉を直接聞けることです。自分の提供したサービスによって、お客様が喜んでくれたり、感謝してくれたりすることは、大きな喜びと達成感につながります。自分の知識やスキルを活かして、お客様の課題解決に貢献できる
コンシェルジュは、自分の知識やスキルを活かして、お客様の課題解決に貢献することができます。
例えば、語学力を活かして外国籍のお客様をサポートしたり、専門知識を活かして特別な要望に応えたりすることができます。自分の能力を活かして、お客様に喜んでもらえることは、大きなやりがいになります。
様々な人と出会い、交流できる
コンシェルジュは、様々な国籍、年齢、職業のお客様と接する機会があります。
また、ホテルやマンションのスタッフ、レストランやショップの店員など、様々な業種の人とも連携して仕事を進めることも多くあります。多くの人と出会い、交流することで、視野が広がり、人間としても成長することができます。
専門性を高め、キャリアアップできる
コンシェルジュは、経験を積むことで専門性を高め、キャリアアップすることができます。
例えば、ホテルコンシェルジュから、より専門性の高いレストランコンシェルジュやウェディングコンシェルジュなどにキャリアチェンジすることも可能です。また、マネジメントの道に進むこともできます。
コンシェルジュは、お客様の多様なニーズに応え、快適な体験を提供するプロフェッショナルであり、特定のスキルセットが必要になります。
ここからは、コンシェルジュとして活躍するために必要な5つのスキルについて解説します。
▼コンシェルジュになるために必要なスキルセット
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コミュニケーション能力がある
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情報収集能力がある
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問題解決能力がある
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お客様に寄り添うことができる
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(職場によって)語学力が必要
それでは、それぞれのスキルについて見ていきましょう。
コミュニケーション能力がある
コンシェルジュは、お客様との対話を通じて要望や悩みを的確に把握し、最適な解決策を提案します。そのため、円滑なコミュニケーションを図る能力が必要です。
コミュニケーション能力には、お客様の言葉に耳を傾け真意を理解する傾聴力、必要な情報を引き出すための質問をする質問力、複雑な情報を分かりやすく伝える説明力、お客様の気持ちに寄り添い共感する共感力、お客様や関係者との間で合意形成を図る交渉力などが含まれます。
これらの能力をバランス良く身につけることで、お客様との信頼関係を築き、質の高いサービスを提供することができます。
情報収集能力がある
コンシェルジュは、お客様に正確かつ最新の情報を提供する必要があります。そのため、常にアンテナを張り巡らせ、必要な情報を収集する能力が求められます。
情報収集能力には、最新のトレンドや情報をキャッチする情報感度、必要な情報を効率的に収集する情報収集力、収集した情報を整理し分析する情報分析力、分析した情報を業務に活かす情報活用力などが含まれます。
これらの能力を駆使することで、お客様のニーズに応えるだけでなく、新たなサービスの提案や改善につなげることができます。
問題解決能力がある
コンシェルジュは、お客様が直面する様々な問題に対して迅速かつ適切な解決策を提示する必要があります。そのため、問題解決能力は欠かせません。
問題解決能力には、問題の全体像を把握する状況把握能力、問題の原因を分析する分析能力、最適な解決策を判断する判断力、判断した解決策を実行に移す実行力などが含まれます。
これらの能力を駆使することで、お客様の満足度を高め、信頼を獲得することができます。
お客様に寄り添うことができる
コンシェルジュは、お客様一人ひとりのニーズや状況に合わせてきめ細やかなサービスを提供する必要があります。そのため、お客様の立場に立って物事を考え、寄り添うことができるホスピタリティ精神が必要です。
お客様に寄り添うためには、お客様の気持ちに寄り添い共感する共感力、お客様の表情や言葉遣いから真意を読み取る観察力、お客様が快適に過ごせるように細やかな気配りができること、お客様の立場を尊重し親切に対応できる思いやりなどが重要です。
これらの要素を意識することで、お客様との信頼関係を築き、長期的な関係を構築することができます。
(職場によって)語学力が必要
ホテルや百貨店など、外国籍のお客様が多い職場では英語をはじめとする語学力が必要になります。語学力があれば、より幅広いお客様に対応できるため活躍の場が広がります。
TOEICやTOEFLなどの資格は語学力の証明となるため、持っていると有利になるでしょう。
コンシェルジュの平均年収は、勤務先や経験、スキルによって異なります。一般的には、300万円~600万円程度と言われています。
勤務先 | 平均年収 |
ホテル | 350万円~500万円 |
百貨店 | 400万円~600万円 |
マンション | 300万円~450万円 |
上記の表はあくまで一例ですので、興味のある企業の採用ホームページなどで確認してみましょう。
また、経験を積んでマネジメント職に就いたり、専門性を高めて独立したりすることでさらに年収アップが見込めるため、上記の平均年収に留まらない場合もあります。
未経験からコンシェルジュになるためにすべきこと
コンシェルジュは人気の職業であり、未経験からいきなり目指すのは難しい場合もあります。ここからは、未経験からコンシェルジュになるためにすべきことを3つご紹介します。
▼未経験からコンシェルジュになるためにすべきこと
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最初は正社員ではなく派遣社員から始める
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航空業界などで接遇経験があれば、未経験から転職可能
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接客やサービス業でのアルバイトやパートを経験する
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興味のある分野の知識の専門性を高める
それでは、それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
最初は正社員ではなく派遣社員から始める
未経験者がコンシェルジュになるには、派遣社員として働き始めることも近道です。派遣社員として働くことで、現場の雰囲気や仕事内容を実際に体験することができ、正社員になる前にミスマッチを防ぐこともできます。
経験を積むことで、正社員登用のチャンスも広がるため、派遣社員として活躍し正社員を目指してみましょう。
航空業界などで接遇経験があれば、未経験から転職可能
航空業界などで培った接遇経験は、コンシェルジュへの転職を有利にします。お客様への丁寧な対応や語学力、状況に応じた柔軟な判断力など、活かせるスキルが多く、未経験でも活躍できるチャンスが広がっています。
特に、高度な接遇スキルや語学力は、ホテルや百貨店などの高級施設やマンションでコンシェルジュとして働く上で大きな強みとなります。
お客様のニーズを的確にくみ取り、期待を超えるサービスを提供することで、高い評価を得ることができます。
接客やサービス業でのアルバイトやパートを経験する
コンシェルジュの仕事は、お客様に最高のサービスを提供することが求められます。
そのため、接客やサービス業でのアルバイトやパート経験は、コンシェルジュとしての基礎を築く上で非常に役立ちます。
コンシェルジュとして応募する前に接客業などで経験を積み、それを履歴書に記載することで合格を目指してみましょう。
興味のある分野の知識の専門性を高める
コンシェルジュは、幅広い知識が求められる仕事ですが、特定の分野に特化したコンシェルジュも存在します。
例えば、ホテルコンシェルジュ、医療コンシェルジュ、ブライダルコンシェルジュなどが該当します。
自分の興味のある分野の知識を深めることで、その分野に特化したコンシェルジュとして活躍できる可能性が高まるため、チャレンジしてみましょう。
まとめ:接客経験があるならコンシェルジュのお仕事はおすすめ!
今回の記事では、コンシェルジュの種類、仕事内容、必要なスキルセットなど、幅広くご紹介しました。
航空業界や企業受付での接遇経験があり、結婚・出産などでブランクのある方にも、コンシェルジュはおすすめの復職先です。
接遇経験が少ない方は、派遣社員から始めてみるのも良いでしょう。参考までに、現在募集中の弊社のマンションコンシェルジュの詳細もご紹介します。