コンシェルジュに受かる自己PRの書き方|コミュニケーション能力や協調性など能力別の例文も紹介
2024/08/06
コンシェルジュへの転職を考えているあなたへ。自己PRで何を話すか悩んでいませんか?
「自己PRで何を話せば良いかわからない」「面接で突っ込まれた時に答えられないのでは…」そんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
コンシェルジュの自己PRで重要なのは、応募先企業が求める人物像を理解し、それに基づいたアピールをすることです。
この記事では、コンシェルジュの仕事に必要な能力や能力別の自己PRの例文、面接で自己PRを伝える際に注意するべき点をご紹介します。
▼この記事でわかること
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コンシェルジュの仕事に必要な能力
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【能力別】コンシェルジュの自己PRの例文
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面接で自己PRを伝える際に注意するべき点
この記事を参考に、コンシェルジュへの転職を成功させましょう。
面接官が自己PRを聞く意図
自己PRの書き方についてご説明する前に、面接官が自己PRを聞く意図を理解することが大切です。
面接官は、自己PRを通して応募者の人物像を多角的に理解しようとします。具体的には、以下の3つの意図が考えられます。
▼面接官が自己PRを聞く意図
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意図①|自社にマッチする人材か判断するため
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意図②|入社後の活かし方を判断するため
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意図③|長期的に働ける人材か判断するため
意図①|自社にマッチする人材か判断するため
企業は、自社の理念やビジョンに共感し、社風になじむ人材を求めています。自己PRを通して、面接官は応募者の価値観や仕事に対する考え方、そして仕事への熱意を総合的に判断し、自社にマッチする人材かどうかを見極めようとします。
そのため、自身のバックグラウンドを踏まえ、なぜこの会社に興味を抱いたのかといった説明をはじめ、企業理念や社風と合致する具体的なエピソードを盛り込むことが重要です。
単に「貴社に興味があります」と述べるのではなく、
「私は貴社の○○という理念に共感しており、これまでの経験を通して○○というスキルを磨いてきました。このスキルを活かして、貴社で○○のような貢献をしたいと考えています」
のように、コンシェルジュを目指す理由をしっかりと盛り込むことで、あなたの熱意がより効果的に伝わります。
意図②|入社後の活かし方を判断するため
面接官は、あなたがこれまでの経験で培ってきたスキルや能力、そしてあなたの強みや個性を理解し、入社後どのように活かして活躍してもらえるかを見極めようとしています。
そのため、自己PRでは単に自分の能力や経験を羅列するのではなく、入社後、どのように会社に貢献できるのか、どのような役割を担いたいのかを具体的に示す必要があります。
例えば、
「私はこれまでの接客経験を通して、お客様のニーズを的確に把握し、最適な提案を行うスキルを磨いてきました。このスキルを活かして、貴社ではお客様一人ひとりに寄り添ったサービスを提供し、顧客満足度向上に貢献したいと考えています」
のように、具体的な貢献内容を伝えることで入社後の活躍をイメージさせることができます。
意図③|長期的に働ける人材か判断するため
企業は、採用した人材に長く活躍してもらうことを期待しています。そのため、面接官は自己PRを通して、仕事に対する熱意、責任感、そして忍耐力を見極め、長期的に働ける人材かどうかを判断しようとします。
これまでの経験を通して、困難な状況をどのように乗り越えてきたのか、どのような努力を継続してきたのかを、数字や固有名詞を示して具体的に説明することで、面接官に長期的な活躍を期待させることができます。
例えば、
「前職の旅行代理店には、10年間勤めていました。元々旅行好きが高じて選んだ仕事だったのですが、お客様に理想的な旅行先を選んでいただくべく、自ら毎週末のように国内外を旅して回っていました。これまでに国内47都道府県、海外は20カ国を訪れています。
ただ観光して回るだけではなく、各所で堪能した“食べ物”を独自のノートにまとめるよう心がけていました。ノートとカメラは必需品で、これまでで15冊分になりました。これらの知識は、お客様にも小ネタとしてお話させていただく機会があり、より良い仕事につながったと自負しています。
長く続けることが苦にならない生真面目な性格を生かし、貴社でも海外のお客様に素敵な旅経験をしていただきたいと思っています」
のように、具体的なエピソードを交えて説明することで、あなたの責任感や忍耐力を伝えることができます。
コンシェルジュの仕事に必要な能力
コンシェルジュの仕事には、顧客により良いサービスを提供するために、さまざまな能力が求められます。ここからは、コンシェルジュの仕事に必要な能力を6つご紹介します。
▼コンシェルジュの仕事に必要な能力
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能力①|コミュニケーション力
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能力②|協調性
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能力③|柔軟な対応力
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能力④|英語力
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能力⑤|ホスピタリティ力
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能力⑥|情報収集力
能力①|コミュニケーション力
顧客の要望を丁寧にヒアリングし、的確な情報を提供するには、高いコミュニケーション能力が不可欠です。
顧客との信頼関係を築き、円滑なコミュニケーションを図ることで、満足度を高めることができます。
また、必然的に同僚や他の部署との連携も必要となるため、さまざまな人とコミュニケーションをスムーズに取れることが重要になります。
能力②|協調性
コンシェルジュは、ホテルや商業施設などで働くことが多く、同じ職場の同僚などと協力して仕事を進める場面があります。
そのため、チームワークを大切にし、周りの人と協力して業務を遂行できる協調性が求められます。
状況に応じて自分の役割を理解し、周囲と協力して仕事を進めることが重要です。
能力③|柔軟な対応力
顧客の要望は多岐に渡り、時には予期せぬトラブルが発生することもあります。
そのため、状況に合わせて柔軟に対応できる能力は、コンシェルジュにとって非常に重要です。
臨機応変に対応することで、顧客の信頼につながります。例えば、顧客から急な要望があった場合でも、冷静に状況を判断し、最適な対応策を迅速に考え出す必要があります。
能力④|英語力
近年、海外からの旅行客が増加しており、英語で対応する機会も増えています。
そのため、外国籍のお客様に快適なサービスを提供するためには、英語でのコミュニケーション能力が求められます。
簡単な挨拶や案内だけでなく、お客様の要望を理解し、的確な情報を提供できる日常会話レベルの英語力があると、より質の高いサービスを提供することができます。
能力⑤|ホスピタリティ力
コンシェルジュは、お客様に「おもてなし」の心を持って接することが大切です。
顧客の笑顔のためにも、ホスピタリティを持って業務に取り組むことが求められます。顧客一人ひとりのニーズを理解し、きめ細やかなサービスを提供することで、特別な時間を過ごしてもらえるよう努める必要があります。
能力⑥|情報収集力
お客様に役立つ情報を提供するためには、常に最新の情報を収集しておく必要があります。
また、地域のイベント情報や交通情報など世間話や状況判断において役立つ情報を幅広く収集しておくことで、より質の高いサービスを提供することができます。
【能力別】コンシェルジュの自己PRの例文
ここからは、能力別にコンシェルジュの自己PRの例文をご紹介します。
▼【能力別】コンシェルジュの自己PRの例文
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例文①|コミュニケーション力
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例文②|協調性
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例文③|柔軟な対応力
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例文④|英語力
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例文⑤|ホスピタリティ力
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例文⑥|情報収集能力
例文①|コミュニケーション力
前職のホテルでは、お客様からの問い合わせ対応や、観光案内、レストランの予約など、さまざまな業務を担当していました。
その中で、お客様のニーズを的確に把握し、丁寧な言葉遣いでわかりやすく説明するコミュニケーション力を培ってきました。
例えば、お客様から「おすすめの観光スポットはどこか」という質問を受けた際、お客様の年齢層や旅行の目的などをヒアリングし、最適な観光スポットを提案しました。その結果、お客様に大変喜んでいただき、ご帰宅後に「あなたのおかげで素敵な旅行になった」という感謝の言葉をいただきました。
入社後も、これまでの経験を活かして、お客様一人ひとりに寄り添ったコミュニケーションを心がけ、信頼関係を築いていきたいと考えています。また、お客様のニーズを的確に把握し、最適なサービスを提供することで、顧客満足度向上に貢献したいと考えています。
例文②|協調性
「年末年始」と聞くと、気が引き締まります。前職の百貨店は主要駅内にあるため利便性がよく、一年でもっとも忙しく、チームの団結力が求められる時期でもありました。
私は過去3年間、広報担当としてイベント会場のディレクション業務を担当してまいりました。特に印象に残っているのが、他店舗様と共同で行った「福袋リレー」企画です。同一規格のボードに、それぞれの福袋の特徴や魅力を記載していくのですが、「リレー」というだけあって、次にバトンを渡す方への配慮も必要です。各店舗の店長様同士のコミュニケーションサポートなど、調整の役回りにも奔走しました。
結果、企画は大反響で、お客様には、現場スタッフのイチオシ情報をお伝えでき、各店舗スタッフ様同士のつながりをつくるきっかけにもなりました。後日、チーム一同で社内賞も受賞させていただきました。
同僚や上司との「報連相」や連携も欠かせないものですが、この一件のディレクションといった大役を任せていただいたことで、社内だけにとどまらず、協働企業様同士の連携の大変さや重要さを身に染みて実感いたしました。
貴社では、「他業種連携」に力を入れておられるとのことで、この経験を生かし、コミュニケーションの隙間が生じないよう、細やかな配慮ある仕事をしてまいりたいと思っております。
例文③|柔軟な対応力
旅行代理店での勤務経験を通して、お客様の急な要望やトラブルにも柔軟に対応できる能力を培ってきました。
例えば、お客様から「飛行機の出発時刻に間に合わない」という連絡を受けた際、すぐに代替の交通手段を手配し、お客様が目的地に無事到着できるようサポートしました。
また、お客様が安心して旅行を続けられるよう、状況に応じてホテルや観光プランの変更にも対応しました。
入社後も、予期せぬトラブルが発生した場合でも、冷静に状況を判断し、お客様にとって最善の対応を心がけたいと思います。また、常に状況の変化を把握し、柔軟に対応することで、お客様に安心してサービスをご利用いただけるよう努めていきたいと考えています。
例文④|英語力
大学在学時の渡米先でテーマパークキャスト業務を担当したことをきっかけに、サービス業一本で働いてきました。前職では、観光施設で海外旅行客の方々向けの英語ツアーを担当いたしました。
最初は用意されているシナリオを英語で読み上げるにすぎなかったのですが、次第にお客様のニーズや同伴者、関心やその日の天気によって内容を変更させるようにしていました。
新型コロナウィルス感染症が収束すると、ヨーロッパ圏のお客様もお越しになられていたので、アジア圏にとどまらず、各国の最近の話題や、流行りまでリサーチするように心がけていました。
最初はお客様の反応が薄いように感じていたのですが、自分もキャラクターさながらの大きなリアクションやボディランゲージを取り入れ、「その通り!」や感嘆詞やだけを日本語に変更したところ、これが「当たり」でした。リピーターのお客さんに指名していただくまでになり、日本では数少ないスタイルのツアーだったのではないかと自負しています。
入社後も、臨機応変な現場で培った英語力を活かして、海外からのお客様に日本の文化や魅力を伝えていきたいと考えています。また、英語でのコミュニケーションを通してお客様との信頼関係を築き、より質の高いサービスを提供できるよう努めていきたいと考えています。
例文⑤|ホスピタリティ力
前職では、長くチーフパーサーを務めてまいりました。私が考える一番のホスピタリティは「安全あってこそ」です。機内の揺れが想定される際には、ドリンクサービスを中止しかねない時があるのですが、中にはなかなかご理解いただけないケースもございます。
もちろん、サービスあってこそのフライトですし、柔軟な対応はもちろん欠かせないのですが、私が着目したのはアナウンスの仕方です。
まずは「楽しみにしてくださっていた」ことに対する共感と理解、感謝をお伝えし、その上で「安全性の確保」という言葉を協調するよういたしました。
また、同乗クルーにも「できません」や「申し訳ございません」を重ねるよりも、よりポジティブな言い方に変えながら、お客様一人一人とも丁寧にコミュニケーションを取るように伝えてきました。
結果、他のクルーにもその伝え方が伝播し、落ち着いたフライトにつながったのではないかと思っております。
過剰な謝罪や物のサービスだけがホスピタリティとは考えていません。
お客様との信頼関係を築き、安心感を与えることができてこそです。
貴社でも、お客様一人ひとりに向き合ったサービスを提供し、どんな時でも安心安全の上で満足していただけるよう、努めていきたいと考えています。
例文⑥|情報収集力
これまでの仕事を通して、お客様に役立つ情報を提供するためには、常に最新の情報を収集しておく必要があることを学びました。インターネットや情報誌などを活用し、毎朝1時間、情報収集を怠らないよう努めています。
具体的には、勤務先の地域に関する年間のイベント情報や交通情報、観光スポットや新規出店など実際に足を運んで情報収集し、お客様からの質問に答えられるように準備していました。また、お客様から「○○について知りたい」という要望があれば、その場で対応できる限りを尽くしました。
このように、私はお客様に最適な情報を提供するために、常に情報収集を怠りません。貴社の●●サービスにおいては、お客様のニーズにお応えするために●●のような情報が求められると推察します。入社後も、お客様に役立つ情報を積極的に収集し、お客様のニーズに応えられるよう努めていきたいと考えています。
ここからは、面接で自己PRを伝える際に注意するべき点をご紹介します。
▼面接で自己PRを伝える際に注意するべき点
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注意点①|自慢話にならないように気を付ける
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注意点②|結論ファーストで話す
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注意点③|採用ニーズにあった内容を話す
注意点①|自慢話にならないように気を付ける
自己PRでは、自分の能力や経験をアピールすることが重要ですが、それが自慢話にならないよう注意が必要です。
例えば、
「上司はできなかったが自分だけがこなせた」
「他の人にはできないと思います」
などは、他者を貶める文言や、悪口などにも捉えられるため、使わないほうがいいでしょう。
また、長所と短所は紙一重とも言えるため、「風邪を引いても一回も休んだことがない」などを協調しすぎると、返って「切り替え下手」や「リフレッシュが苦手」、「他者に迷惑をかけかねない」などと捉えられてしまうことにもつながります。
あくまでも、企業が求める人物像と自分の能力や経験を結びつけ、入社意欲を伝えることが目的であることを意識しましょう。
注意点②|結論ファーストで話す
面接官は、限られた時間の中で多くの応募者と面接をしています。そのため、自己PRでは、最初に結論を述べ、その後で具体的なエピソードなどを話すようにしましょう。
例えば、
「私の強みは、コミュニケーション力です。前職では、お客様との信頼関係を築くために、積極的にコミュニケーションを図ることを心がけていました。例えば…」
のように、最初に結論を述べることで、面接官にあなたの伝えたいことを明確に理解してもらえます。
注意点③|採用ニーズにあった内容を話す
企業によって、求める人物像は異なります。そのため、自己PRの内容は応募先の企業の採用ニーズに合わせて作成する必要があります。
企業のホームページや求人情報などを参考に、どのような能力や経験を求められているのかを事前に確認しておきましょう。
まとめ
今回の記事では、コンシェルジュの仕事に必要な能力や能力別の自己PRの例文、面接で自己PRを伝える際に注意するべき点をご紹介しました。自己PRを成功させるためには、企業の採用ニーズに合わせて文章を作成しましょう。
その上で、自分なりの自己PRを企業に伝え、コンシェルジュの転職を成功させましょう。
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