航空業界に未経験で転職できる?転職可能な職種や求められる人物像について解説。

2024/07/30

航空業界への転職を検討している未経験の方の中には、「狭き門なのでは?」と不安に感じる方もいるかもしれません。しかし、それは必ずしも事実ではありません。未経験からでも挑戦できる職種は存在し、航空業界への道は決して閉ざされているわけではありません。

そこで、この記事では、不安を抱える未経験の方が、航空業界に転職するために必要な情報を詳しく解説していきます。

  • 航空業界についての前提知識

  • 航空業界に転職するために必要な条件

  • 航空業界で求められる人物像

ぜひ最後まで読み進めて、あなたの航空業界への夢を叶える第一歩を踏み出してください。また、この記事は航空会社を退職した私が執筆しているのでかなりリアルな情報をお伝えすることができると思います。

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航空業界未経験でも転職は可能なのか?

航空業界未経験でも転職は可能なのか?

結論から言うと、航空業界未経験でも転職は十分可能と考えています。 近年、人材不足が深刻化している航空業界では、職種によっては未経験者向けの求人が増えています。実際に、異業種から転職して活躍している方も少なくありません。

そのため、最初から諦めずに、まずはご自身のスキルセットや資質に合った職種を検討してみてはいかがでしょうか?
 

航空業界はどんな業界?

航空業界はどんな業界?

航空業界は、航空会社が中心となり複数のグループ会社がそれぞれの専門分野で分業している業界です。グループ会社の事例として代表的なものは以下の3つが挙げられます。

企業分類 概要
航空運送会社 旅客や貨物の輸送を航空機で行う航空業界の中核を担う存在
航空機整備会社 航空機の安全運航を支える重要な役割を担っている
空港地上会社 空港における航空機の到着・出発をスムーズに行うための様々な業務を担う、航空業界にとって欠かせない存在

航空業界は、航空会社とそのグループ会社だけでなく、航空管制会社、航空機メーカー、航空機リース会社、航空貨物会社など、多種多様な企業がそれぞれの役割を担い、複雑に連携することで成り立っています。

では、具体的にどのような企業が、どのような役割を担っているのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

航空運送会社

航空運送会社は、旅客や貨物の輸送を航空機で行う航空業界の中核を担う存在です。主な事業内容は旅客輸送と貨物輸送で、フルサービスキャリア(FSC)とローコストキャリア(LCC)の2種類に大別されます。

FSCは、国内には「大手航空2社」があります。充実したサービスと幅広い路線網が特徴です。一方、LCCは、「国内系LCC」と「外資系LCC」があり、運賃を抑え特定の路線に特化しています。

このように、多種多様な航空運送会社が競争することで、利用者はそれぞれのニーズに合ったサービスを選択できます

航空機整備会社

航空機整備会社は、航空機の安全運航を支える重要な役割を担っています。機体整備、エンジン整備など、航空機のあらゆる部分を点検・整備し、常に最適な状態を保つことで、乗客の安全を守っています。

航空機整備会社は、その所属によって、航空会社系整備会社、独立系整備会社、メーカー系整備会社の3つに分けられます。航空会社系整備会社は、特定の航空会社の航空機整備を専門に行います。独立系整備会社は整備に特化した整備会社で、メーカー系は航空機製造メーカーが運営する整備会社です

空港地上会社

空港地上会社は、空港における航空機の到着・出発をスムーズに行うための様々な業務を担う、航空業界にとって欠かせない存在です。空港地上会社が担う業務は主に下記の3つに大別されます

  • 旅客業務

  • 貨物業務

  • 航空整備業務

旅客業務では、搭乗手続き、手荷物検査、保安検査など、乗客が安全かつ快適に飛行機を利用できるようサポートします。

貨物業務では、貨物の積み下ろし、検査、保管などを行い、物流を支えます。

航空整備業務では、航空機の整備、清掃、給油、検査などを行い、安全運航を確保します。

【職種別】航空業界に転職するために必要な条件

航空業界には未経験からでもチャレンジできる職種はあります。

例えば、人事や経理などの事務職、総合職などは航空業界未経験者でも転職しやすい職種と言えます。

グランドスタッフや客室乗務員(CA)、整備技術職も職種は新卒採用や経験者採用が中心となり、ハードルが高い印象です。それぞれの職種について以下で解説していきます。

職種 転職可能性 概要
客室乗務職(CA) 機内サービスや機内環境整備など、様々な業務を担う
グランドスタッフ 航空業界の玄関口である空港で、お客様の安全と
快適な空の旅を支える重要な役割
総合職/事務職 営業や経理財務、DX、人事などの職種があり
整備技術職

エンジンや機体、電気系統などの点検・整備、故障個所の特定・修理・部品交換、整備記録の作成などの業務

職種①|客室乗務職

客室乗務員は、航空業界の中でも華やかな職種の一つです。お客様の安全を最優先に、笑顔とホスピタリティで乗客をもてなし、機内サービスや機内環境整備など、様々な業務を担います。

客室乗務員になるには、高いスキルと強い意志が必要です。 必須スキルとしては、以下のようなものがあげられます

  • 語学力

  • 高いコミュニケーション能力

  • 心からお客様を喜ばせるホスピタリティ

  • 体力

  • 臨機応変な対応力

客室乗務員は、未経験からの転職は非常に厳しいイメージですが、チャンスはあります。国内系大手エアラインとLCCとで条件やハードルは異なりますが、未経験者からの内定例もありますので、挑戦できる可能性は0ではありません。

未経験転職のためには、しっかり求人が出ているか日々チェックする必要があります。また、語学力やコミュニケーション能力を磨いておくことも大切です。

職種②|グランドスタッフ

グランドスタッフは、航空業界の玄関口である空港で、お客様が航空機に乗るまでのサポート全般を担う重要な役割を担っています。 チェックイン、搭乗、到着など、お客様の第一印象となる場面で、笑顔とホスピタリティで接客を行う仕事です。

グランドスタッフの転職もCAと同じくハードルは高いですが、未経験であっても一定の語学力に加えて適性と熱意があれば可能性が0ではありません。 積極的に情報収集を行い、自己分析をすることが大切です。

グランドスタッフは、搭乗までの限られた時間の中で、お客様をトラブルなく定刻どおりに飛行機を出発させるとともに、安全と快適な空の旅を支える責任感と、常に向上心を持って仕事に取り組むことが求められます。

職種③|総合職/事務職

航空会社はCAやグランドスタッフ以外にも、様々な職種で人材を求めています。 それぞれの職種で異なるスキルが求められますが、業界未経験者でもチャンスは十分にあります。職種としては以下のようなものがあります

  • 営業

  • 経理財務

  • DX

  • 人事

  • 総務、広報、法務、マーケティングなど

例えば、営業では、航空券や旅行商品の販売、法人営業、新規顧客開拓などを行います。
経理では、会計処理、決算業務、予算管理、原価計算などを担当します。
DX (デジタルトランスフォーメーション) では、IT技術を活用した業務効率化や新規サービス開発に携わります。

上記の職種に関しては航空業界未経験者であっても、各種職能にあった専門スキルがあれば転職できる可能性があります。 航空会社で働きたいという方は、自分のスキルを活かせる職種を見つけて、挑戦してみてください。
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職種④|整備士

航空機の整備業務は、エンジンや機体、電気系統などの点検・整備、故障個所の特定・修理・部品交換、整備記録の作成など多岐にわたります。大型機から小型機まで、あらゆる航空機の整備を担当します。

基本的には専門職なので、航空整備士資格があれば整備士として活躍できます。

整備士には、航空機の構造やシステムに関する専門知識、工具や機械を使いこなす技術力、長時間の立ち仕事に耐えられる体力、そして安全を最優先する意識が求められます。 

これまでは、正社員を前提とした未経験転職についてお話ししてきました。ただ、未経験での転職はハードルが高い職種もあります。その場合、派遣による転職を視野に入れて検討してみるのもありでしょう。

派遣による転職とは?

派遣労働は、派遣スタッフ、派遣会社、派遣先企業の三者で成り立ちます。派遣会社と雇用契約を結び、派遣先企業で就業します。業務指示や勤務時間管理は派遣先企業が行いますが、給与や福利厚生は派遣会社が担います。派遣で転職するメリットは下記の通りです

  • 自分の生活リズムに合わせて仕事を選べる

  • これまでの経験やスキルを活かせる仕事を見つけられる

  • 短時間や期間限定など、希望に合った働き方が可能

  • 新しいスキルを習得し、キャリアアップを目指せる

これらのメリットを活かし、正社員ではハードルが高い未経験職種であっても派遣で航空業界に転職することも可能です。航空業界に興味がある方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

正社員を前提とした派遣のしくみもある

航空業界で正社員として働きたいという強い思いがある方には、「紹介予定派遣」という制度がおすすめです。紹介予定派遣とは、派遣期間終了後に派遣先企業と合意すれば、正社員や契約社員として直接雇用されることを前提とした働き方です。

紹介予定派遣のメリットとしては下記の通りです

  • 実際に働くことで、仕事内容や職場の雰囲気が自分に合っているか確認できる

  • 双方の合意があれば、派遣期間終了後に直接雇用へスムーズに移行できる

紹介予定派遣は、航空業界での正社員雇用を目指す方にとって、非常に有効な手段です。まずは派遣として働きながら、航空業界の知識や経験を積み、企業文化や仕事内容を理解することができます。その後、双方の合意があれば、正社員として新たなキャリアをスタートできます

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では、航空業界で働く人にはいったいどのような人物像が求められているのでしょうか?業界の第一線で活躍する人材に必要な人物像についてご紹介します。

  • 人物像①|目標に向かって自ら努力ができる人

  • 人物像②|対人コミュニケーション力が高い人

  • 人物像③|課題解決力のある人

  • 人物像④|異なる立場の人と調整してやり切れる人

人物像①|目標に向かって自ら努力ができる人

常に成長を続ける航空業界では、グローバルな視野を持ち、お客様視点に立ち、常に新しいことを学び、自己成長を追求できる人材が求められています。

自分の強みと弱みを理解し、それを活かして枠を超えた挑戦を続けることができる、向上心あふれる人が活躍できる世界です

人物像②|対人コミュニケーション力が高い人

航空業界では、多様な国籍の人々と接する客室乗務員やグランドスタッフ、チームで連携する整備士など、様々な職種においてコミュニケーション能力が不可欠です。

お客様との円滑なコミュニケーションはもちろん、多様性を活かしたチーム内での議論や連携にも、コミュニケーション能力が求められます。航空業界で働く上で、円滑なコミュニケーション能力は欠かせない要素と言えるでしょう

人物像③|課題解決力のある人

航空業界は、常に変化する状況に対応しなければならないため、臨機応変な対応力が求められます。例えば、天候不良による欠航や遅延、機材トラブル、乗客からのクレームなど、予期せぬトラブルが発生することがあります。

このような状況下でも、冷静に状況を判断し、乗客の安全を確保しつつ、適切な対応策を迅速に考え出すことができる能力が求められます。時には、関係各所との連携や調整が必要になることもあり、コミュニケーション能力やリーダーシップも重要です

人物像④|異なる立場の人と調整してやり切れる人

航空業界では、多様な国籍の人々と接する客室乗務員やグランドスタッフ、チームで連携する整備士、そして安全運航を担うパイロットなど、様々な職種の人々が協力して業務を遂行しています。それぞれの職種には役割や責任があり、時には意見の対立が起こることもあるでしょう。

そのような状況でも、互いの立場を尊重し、協力して目標を達成できる能力が求められます。航空業界で働く上で、円滑なコミュニケーション能力に加え、予期せぬトラブルにも対応できる課題解決能力、そして多様な職種の人々と協力し、目標を達成できる能力は、不可欠な要素と言えるでしょう。

航空業界では、これらの能力を持った人材が多く求められています。

まとめ

航空業界は、未経験者でも様々な職種で活躍できる可能性に満ちています。それぞれの職種で求められるスキルや経験は異なりますが、「航空業界で働きたい」という強い意志と努力があれば、夢を叶えることは可能です。

航空業界で働くことに興味がある方は、まずはお気軽に登録してみてください。
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転職活動においては、航空業界に関する知識を深め、自分の強みやスキルをアピールし、熱意を伝えることが大切です。諦めずに挑戦することで、きっとあなたの夢は実現するでしょう。

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