職務経歴書と履歴書の違いとは|両方出すべきか、項目などを徹底解説
2025/03/31
転職活動を始めようとすると、必ずと言っていいほど「職務経歴書」と「履歴書」の準備を求められます。しかし、「何がどう違うの?」「本当に両方必要なの?」と疑問に思う方も少なくないでしょう。
特に、企業から両方の提出を求められた時、その意図を理解しておかないと、的外れな書類を作成してしまう可能性があります。
この記事では、職務経歴書と履歴書のそれぞれの役割と違いを明確にし、両方を提出する必要性を解説します。さらに、各書類に記載すべき項目や書き方のポイント、よくある質問とその回答を網羅的に解説します。
▼この記事でわかる内容
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職務経歴書と履歴書の違い
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職務経歴書と履歴書に書く項目を比較
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職務経歴書と履歴書の書き方のポイント
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職務経歴書と履歴書に関するよくある質問

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職務経歴書と履歴書は両方提出するのが一般的

転職活動において、企業から特に指示がなければ職務経歴書と履歴書を両方提出するのが一般的です。
企業側は、履歴書で応募者の基本的な個人情報を把握し、職務経歴書でより詳細な職務能力や実績を確認します。
両方の書類を丁寧に作成することで、企業に対し入社意欲と能力の高さをアピールできるでしょう。
職務経歴書と履歴書の違い

職務経歴書と履歴書はそれぞれ異なる役割を持っています。ここからは、職務経歴書と履歴書の違いをご紹介します。
職務経歴書の役割
職務経歴書は、応募者の職務経験やスキルを具体的に示すための書類です。
過去の職務内容、実績、身につけたスキルなどを詳細に記述することで、企業は応募者が自社の求める人材と合致するかどうかを判断します。
また、過去のプロジェクトでの貢献、実績、問題解決能力などを具体的に示すことで、自身の能力を効果的に伝えることができます。
特に、専門性の高い職種や即戦力を求める企業では、職務経歴書が重視される傾向にあります。自身のスキルや経験を詳細に記述し、企業が求める人材であることをアピールしましょう。
履歴書の役割
履歴書は、応募者の基本的な個人情報や学歴、職務経歴を簡潔にまとめた書類です。
氏名、住所、連絡先などの基本情報に加え、学歴や職務経歴の概要を記載します。
履歴書は、応募者の第一印象を左右する重要な書類です。誤字脱字がないか、正確な情報が記載されているかなど、細心の注意を払って作成しましょう。
職務経歴書と履歴書に書く項目を比較

職務経歴書と履歴書のそれぞれに記載する項目は以下の表の通りです。
職務経歴書 | 履歴書 |
職務要約 職務経歴 資格・スキル 自己PR |
氏名などの基本情報 学歴・職歴 自己PR 志望動機 |
職務経歴書は職務経験やスキルを記載するのに対し、履歴書は基本情報や志望動機を簡潔にまとめます。
それぞれの違いを理解した上で、目的に応じた内容を記載することが重要です。
職務経歴書と履歴書の書き方のポイント

職務経歴書の書き方のポイント
職務経歴書は、職務経験やスキルを企業にアピールするための重要な書類です。以下のポイントを参考に、効果的な職務経歴書を作成しましょう。
職務要約
職務要約は、これまでのキャリアの概要や実績を簡潔にまとめたものです。採用担当者は職務要約を見ることで、応募者がどのような経験を持っているのかを把握できます。
そのため、経験してきた職種や実績を具体的に記載することが重要です。
職務要約を作成する際は、応募する企業の求める人物像を意識し、自身の強みをアピールすることが重要です。例えば、営業職に応募する場合は、「〇〇業界で〇年以上の営業経験があり、〇〇の分野で高い実績を上げてきました」のように、具体的な実績を交えてアピールしましょう。
職務要約は、履歴書の職務概略と異なり、仕事内容を想像できる情報を記載することが好ましいです。今まで経験してきた職務の具体的な内容や経験年数、実績などを記載し、採用担当者が具体的にイメージできるように工夫しましょう。
職務経歴
職務経歴は、過去の職務経験を時系列に沿って詳細に記述します。企業名、部署名、役職、職務内容、雇用形態、実績などを具体的に記載しましょう。
職務経歴書を作成する際は、具体的な数値や事例を用いて、客観的に自身の能力を示すことが重要です。例えば、「〇〇のプロジェクトでリーダーに従事。」「〇〇の業務改善を行い、〇%のコスト削減に成功。」などの具体的な実績を記載しましょう。
もし、実績の指標となる数値情報がない場合でも、課題をどのように乗り越えたのかなど、具体的なプロセスを記載することでアピールにつながります。
資格・スキル
業務に関連する資格やスキルを記載します。資格の名称、取得年月、スキルレベルなどを具体的に記載しましょう。
資格やスキルを記載する際は、応募する企業の求める人物像を意識し、業務に役立つ資格やスキルを優先的に記載することが重要です。
自己PR
自己PRでは、自身の強みや能力を企業にアピールします。職務経験で培ったスキルや実績、仕事への取り組み方などを具体的に記述しましょう。
自己PRを作成する際は、実際のエピソードを交えて、自身の強みをアピールすることが大切です。
また、自己PRの内容は履歴書の内容と一貫性を持たせることをおすすめします。
履歴書の書き方のポイント
履歴書は、あなたの基本的な情報を企業に伝えるための書類です。以下のポイントを参考に、丁寧で分かりやすい履歴書を作成しましょう。
学歴・職歴
学歴は、学校名、学部名、卒業年月などを省略せずに記載しましょう。義務教育は卒業年次、高等学校以上は入学・卒業年次を記入します。
職務経歴は、入社・退社年月、企業名、部署名などを正確に記載します。企業名は株式会社などを省略せずに正式名称で記載しましょう。
学歴・職務経歴を記載する際は、時系列に沿って、正確に記載することが重要です。特に、転職回数が多い場合は、全ての職務経歴を漏れなく記載する必要があります。ハローワークでは、履歴書の確認や添削について相談することができます。
また、学歴や職務経歴を詐称することは経歴詐称にあたり、最悪の場合内定取り消しになる可能性もあるため、絶対にやめましょう。
自己PR
自己PRでは、自身の性格、強み、得意分野などをアピールします。人柄や意欲が伝わるように、具体的なエピソードを交えて記述しましょう。
自己PRを作成する際は、応募する企業の求める人物像を意識し、自身の強みをアピールすることが重要です。
その際、職務経歴書の内容と一貫性を持たせることが重要です。
志望動機
志望動機では、企業への入社意欲や貢献意欲を示します。企業理念や事業内容に共感した点、自身の経験やスキルがどのように役立つかを具体的に記述しましょう。
志望動機を作成する際は、企業の企業理念や事業内容をしっかりと理解し、自身の経験やスキルがどのように貢献できるかを具体的に示すことが重要です。
企業研究を入念に行い、企業が求める人物像を把握した上で、自身の言葉で志望動機を記述しましょう。
職務経歴書と履歴書に関するよくある質問

ここでは、職務経歴書と履歴書に関するよくある質問に回答していきます。
▼職務経歴書と履歴書に関するよくある質問
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職務経歴書と履歴書はスマートフォンでも作成可能?
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職務経歴書と履歴書の用紙のサイズは?
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職務経歴書と履歴書は手書きで作成すべき?
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証明写真は用意しないといけないの?
職務経歴書と履歴書はスマートフォンでも作成可能?
技術の進化により、スマートフォンを使用して職務経歴書や履歴書を作成することは十分に可能です。
WordやExcelなどの文書作成アプリや、専用の履歴書作成アプリも数多く存在し、場所を選ばずに書類作成が行えます。
しかし、スマートフォンでの作成には特有の課題も存在します。
画面サイズから、全体像を把握しにくく、細かな調整が難しい点が挙げられます。特に、職務経歴書のように情報量が多く、レイアウトの重要性が高い書類の場合、パソコンでの作成と比較して時間がかかる可能性があります。
スマートフォンでの作成は、外出先での急な修正や、パソコンが利用できない状況下での作業には便利です。しかし、最終的な仕上げや、重要な書類の作成に関しては、可能な限りパソコンを使用することが望ましいでしょう。
職務経歴書と履歴書の用紙のサイズは?
職務経歴書と履歴書で使用する用紙のサイズは、一般的にA4またはB5が推奨されます。どちらのサイズを使用するかは、企業の指示がない限り応募者の自由です。
A4サイズは、情報量が多く、詳細な記述が必要な職務経歴書に適しています。一方、B5サイズは、コンパクトにまとめることができ、履歴書のように基本的な情報を伝える書類に適しています。
職務経歴書と履歴書は手書きで作成すべき?
職務経歴書と履歴書を手書きで作成するか、パソコンで作成するかは、企業の指示に従うことが最も重要です。
企業によっては、手書きの書類を指定する場合もあります。
手書き、パソコン作成のどちらを選ぶにしても、熱意と丁寧さが伝わる書類を作成することが重要です。
証明写真は用意しないといけない?
原則、履歴書には証明写真を付ける必要があります。サイズは4cm×3cm、背景はシンプルな無地(白や青など)で、3ヶ月以内に撮影した写真が基本です。
ただ近年は、証明写真の添付が義務ではない企業などもあるので、応募フォームなどを前もって確認しておくようにしましょう。
証明写真が必要な場合、スマートフォンでの自撮りや他人に撮ってもらった写真、撮影データの加工はNGです。必ず証明写真機を利用し、帽子やサングラスなどで顔が隠れないようにすることも大切です。
もし証明写真を履歴書(紙)に貼付する際は、裏面に氏名を書いておきましょう。剥がれてしまった時に、誰の写真かわかるようにするための配慮です。
履歴書のデジタル化に伴い、写真をデータで受け取ることができる証明写真機も登場しています。
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まとめ
職務経歴書と履歴書は、転職活動において非常に重要な書類です。両者の違いを理解し、適切に作成することで、企業に効果的にアピールできます。
この記事を参考に、自身の強みや経験を最大限に伝えられる書類を作成し、転職活動を成功させましょう。
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